ファミレスの前まで来ると…さすがに脚が震えた。
こんな経験なんてなかったから…。
でも…そんな悠長なことは言ってられない。ケンシローへのプレゼントのため…アタシは勇気を振り絞りドアを開けた。
ドアを開け中に入ると若い女性に声をかけられた。
彼女もバイトらしい。まだどこかぎこちなさが漂っていた。
「お一人様ですか」と。
「あ…はい…いえ…あの面接なんですけど。」
するとしばらく考え…「そちらにおかけになってお待ち下さい」と言って奥へ入って行った。
数分後…40代半ばに見えるオッサン…じゃなく…店長らしい人が出て来た。