下へ降りると今日の夕食はうどんだった。
比較的うどんは好きで…これは父親譲りらしい。
食べながらも…アタシの頭の中にはあのスーツのことしかなかった。
「お母さん…。」
「何薄気味悪いわね…そんな猫撫で声なんか出して。」
「お金貸してくんな〜い」
「やっぱりそんなことか…いくら千円」
「ううん。」
「じゃ二千円」
「……三万二千円。」
「さんまん」
「うん…。」
「何買うの」
「う…ん。」
「そんなお金あるわけないでしょ」
「じゃあ…クリスマスのプレゼントもお年玉もいらないから…ねっお願いします」
「無理なものは無理」
そうお母さんには一蹴され…ションボリと二階へ上がろうとすると…お母さんが変なことを言い出した。