しかし…一つだけ気掛かりなことがあった。






巧のこと…。





あれ以来…どっか気まずい雰囲気。





巧はあの例の優しさゆえ…アタシに対して…昔のように明るく…何事もなかったのように接してくれるけど…





アタシが変に意識してしまい…思わず避けてしまったり。






ーーある日の放課後…





アタシが掃除しながら…同じクラスのあの馬鹿光司と昨日のテレビのことを話していると…そこに巧が現れた。





「だろやっぱ…今はuverworldじゃね」




「だよね〜アンタ…今度のアルバム聴いた」




「嘘っもう出たんか」




「アンタ…ファン失格だねアタシ…昨日買っちゃった…へへ…いいでしょ」




「今度貸して…」




「よっ光司」





「おっタクじゃん。」