長く、艶やかな髪に触れたい。

相変わらず、ふっくらしている口唇に触れたい。


どうしようもない欲望が俺の中に渦巻く。


その、欲望を抑える為に、俺はお前に言う

『結婚しないの?』



今、付き合ってる男がいるらしい、

俺の同い年の男とは、遠い昔に別れたそうだ。



『来年かな』

お前は笑いながら言う。



頼む。



早く、誰かのモノになってくれ。