「家政婦のモリさんでしょ？知ってるよ。」
「そうそう、一人お留守番をするこずきんちゃんをお手伝いにやって来た家政婦のモリ…って、違うわ！同じ奴に二回も自己紹介する馬鹿がおるか！俺はオオカミ！見て分からない？」
「えっ！う、うそ…きゃーっ！」
「ふふふ…こわがれこわがれ！今からお前を…」
「見て見て！人参のへたで、人の顔、うまく作れちゃった～。きゃはっ！」
「自分の包丁テクニックに惚れ惚れしとる場合かっ！いまの状況理解できとんのかいっ！」
「きゃーっ！こ、怖いよ～っ！」
「やっと本題に入れそうだぜ…」
「何、これぇ～っ！人面人参よ！怖いわ！」
「それは先ほど自画自賛していたお前の作品だろうが！数秒前の記憶とはもうサヨナラか！このアルツハイマー娘がっ！お前を見ていると頭がおかしくなりそうだ。もう、がまんできねえ！」
そう言うと、オオカミのモリは、家政婦の服を脱ぎ捨て、こずきんちゃんを床に押し倒し、ギラギラした目をして言いました。