葵「何が怖かった、?」
瑠「グスッ、おやに、毎晩叩かれたり、蹴られたり、酷い時はカッターできられた、グスッ」
葵「うん、うん。もう大丈夫だよ。他にある?」
瑠「病院、怖いのグスッ、」
葵「なんで?」
瑠「手足縛られたり、注射で泣くなとか怒られて痛い事も怖いことも全部無理やりやらされた、からグスッ」
瑠「葵先生、おこらないの、?」
葵「なんで怒るの?瑠乃ちゃんはいっぱい頑張ったじゃん」
瑠「うぅぅぅ、グスッ、つら、かっグスッ、た」
葵「辛かったね。頑張ったよ」
しばらく泣いていた。
葵先生はずっと背中を撫でてくれていた。
嬉しかった。
─────これは恋なんだ
頭をよしよししてくれた。
そうしてるうちに眠りについた。
ある日仕事から帰っているといかにも苦しそうな女の子を見つけた。
助けないと…
その女の子は苦しそうにしている時もずっとくまを抱きしめていた。
お気に入りなのかな?
俺が車から降りた瞬間女の子は過呼吸になった。
服はボロボロ、肌には傷が山ほどある。
なにか事情があるんだろう。
瑠「ハァハァハァハァこ、ハァハァなハァハいで」
葵「大丈夫、?怖かったな、?ごめんな、ちょっと近づいてもいい?」
やっぱ怖いか。
瑠「やっ、ハァハァ」
ダメかもと思ったその時
フラッ
葵「あっっ」
危ねぇ、地面で頭打つとこだった、
とりあえず病院連れて行くか。
相当お気に入りそうだったのでくまさんも連れていった。
その女の子の体にはものすごい傷があった。
見つけた場所とあの傷の感じ、虐待かいじめだろうな、
あれから女の子はずっと夢の中。
学生証なども見つかってないため個人情報は一切無し。
体に異常がないか確認するため血液検査をした。その時服をめくって腕を見ると痛々しい傷が、。治さないと痛いだろうな、。でもこの会話を持っていくとまた思い出しちゃうよな、
血液検査の結果が来て見てみると、白血球が多すぎる。
白血病の可能性が高いな…
あんなに傷を付けて頑張っているのに可哀想…、
俺も頑張んなくちゃ…
律「どーした?そんな暗い顔して」
いつも俺が落ち込んでいる時話しかけてくれるのは同期でもあり親友でもある天乃律。
悩みを聞いくれたり、いつもお世話になっている。
律は精神科をしているから悩んでいる時とかのアドバイスや声かけがすごく上手い。だからいつも頑張れている。
葵「いや、この子の白血球が多すぎて、」
律「本当だ。患者さんでそこまで悩むのあお珍しいな。」
確かに。普通だったらどうやって治そうとかしか考えないけど女の子の事を考えていると無意識に可哀想とか普通の患者さんには思わないことを思ってしまう。
葵「うーん、また悩み聞いてくれ。そろそろ回診行ってくる。」
律「行ってらっしゃい。頑張れ。」
葵「おう!」
女の子の部屋に来た。
コンコン
そこには目が覚めた女の子が…!!
起きたんだ…良かった、
そこから女の子を怖がらせないように優しめの口調で楽しい話をしていた。
自己紹介で名前も知れた。
誕生日はギリギリ分かっていそうだったけど、住所や電話番号までは知っていなかった。
楽しく過ごそうと思った。
でもやっぱり瑠乃ちゃんの傷が気になった。
心配だった。
葵「あのさ瑠乃ちゃん怖いことあった、?俺初めて近づいた時怖がられたし、診察する時アザとか傷見ちゃったんだ」
聞いてみるとやっぱり虐待みたいだった。
思っているより酷いもので、心のケアも必要だなと思った。
俺が信頼して貰える関係になるように、瑠乃ちゃんをこれ以上怖らがせないように、優しく頭や背中を撫でてあげた。
そうしているうちに瑠乃ちゃんは眠りについていた。
白血病と言った時も困ってた、
一緒に頑張らないと…
にしも綺麗な体だな…
ここまで我慢してきて偉いな
さっきプリンが好きって言ってる時の笑顔可愛かった…、
────これは恋なんだ
それから俺は
瑠乃ちゃんの部屋を静かに出て白血病の事を伝える心の準備をしていた。
その日私は夢を見た。
また親に暴力を振られた。
瑠「いや、ハァハァいた、ハァハい」
父「あ?どんだけ病気に金かけるんだよ!?!?こっちは金払ってんの!?分かるか!?」
バコッ
バキッ
瑠「ハァハァやめ、ハァて」
ドンッ
ゴツッ
葵「瑠乃ちゃん、!?!?大丈夫?起きて!!」
この声で私は目が覚めた。
夢だったんだ、
怖かった。
無意識に涙が流れていた。
葵「怖かったな、頑張ったな。怖い夢見た?」
コクッ
葵「そっかそっか。おいで?」
おいで?
どうゆう事?
葵「ここおいで?」
葵先生が自分の膝をポンポンしたので私はそこに行った。
すると葵先生に抱きしめられた。
怖かった私は葵先生の胸に体を預けた。
瑠「うぅぅぅ、こわい、ハァハァ、」
葵「深呼吸だよ。先生と一緒にして。スー、ハー、スー、ハー」
瑠「グスッ、ハァスー、ハー、ハァハァ、スー」
葵「そうそう上手。そのまま続けて。」
呼吸が整ってきた。
怖かった。
夢の事を思い出して、また泣いちゃった。
こんなんだったら葵先生に迷惑掛けてばっかりだよね…。
泣き止むまで葵先生はずっと背中を撫でてくれていた。
葵「落ち着いた?」
コクッ
葵「そっか。起きてていいよ。寝るの怖いよね、もうそろそろ夜ご飯来るから一緒に食べよ?」
コクッ
葵「ってかさ瑠乃ちゃんのくまさんはいつから持ってんの?」
瑠「るるっていうの、私が生まれた時にお母さんの友達が出産祝いでくれたんだって」
葵「そっか。るる連れてきてよかった。」
瑠「やっぱり葵先生が連れてきてくれたんだ。」
瑠乃ちゃんはその日の夜魘されていた。
可哀想だと思った俺は起こしてあげた。
その時は俺も怖がられていて、泣いていた。
悪夢を見て泣いてたのかな?
虐待されていた子によくある。昔のことが夢で出てきて起きてしまう子とか。
でもこんなに酷いのは初めて見た。
怖そうだで、瑠乃ちゃんの心が壊れてしまう前に俺は居るよという思いで手を広げた。
でも瑠乃ちゃんはよく分かっていなかった。
虐待されて甘え方が分からないのだろう。
自分の膝をポンポンとしたら瑠乃ちゃんが甘えて来た。心配しないといけないのは分かっているけど、可愛いと思ってしまった。
くまのるるについて語る瑠乃も可愛かった。出産祝いだったらもうずっと一緒に居るんだろうな
寝るのも辛いだろうと思い、一緒に夜ご飯を食べようと思い、起きたままにしていた。
そうしているうちに夕食が来た。
コンコン
看「夕食でーす」
葵「ん、ありがと」
瑠乃ちゃんは知らない人が入ってきたからであろう、とても怯えていて、少し過呼吸になっていた。
葵「深呼吸しな?怖かったね。ごめんね」
こういうと瑠乃ちゃんは謝らないでと、どこまで人の心配しちゃうんだろ笑
人の事を気にするのはいい事だけど、気にしすぎて自分のことよく分かってなさそう。
コンコン
看「夕食でーす」
葵「ん、ありがと」
知らない人が入ってきた。
瑠「ハァハァ」
深呼吸、深呼吸。
考えているとマシになった。
葵「深呼吸しな?怖かったね。ごめん」
瑠「あや、まらない、で」
葵「んふふ、ありがと」
夜ご飯は葵先生と一緒に食べた。
夜ご飯を食べ終わった時、葵先生が話し始めた。
葵「瑠乃ちゃん、俺瑠乃ちゃんの事が好きなの…こんだけ歳離れてるし無理に決めてとは言わないんだけど、どうしても言いたかったから、」
嘘でしょ、?
こんな私でいいの?