翌日から、柊は家に返って来なくなった。 月曜日、火曜日、水曜日ーー無常に時間は流れて憂の生活は何も変わらないのに、そこに柊だけが居ない。 柊が出ていったあの夜から、憂は殆ど眠れていなかった。 このまま終わってしまうのかという不安で眠るのが怖くなった。 連絡も何度も入れようと思った。 けれどその度に柊の氷のような視線が思い浮かんでは指が震えてメッセージすら打てなくなった。 そして木曜日、講義を終えてサークルに顔を出し香里の顔を見た途端、ぷつりと意識が途絶えてしまった。