「それが・・・千夏のお姉さんの千南さんなんだ。


次第に兄貴も吹っ切れたんだと思う。朝美さんのこと・・・」



「そしたら、朝美が死んだんだ。自殺らしいよ・・・。」



後ろには、慶太さんが立っていた。



「・・・兄貴・・・」


「半分は俺のせいだと思う。もう半分は、その時付き合っていた彼氏が、浮気して、しかも浮気相手が妊娠したらしい。それがショックで・・・・」



「・・・兄貴のせいじゃねえよ・・・。」



「兄貴が・・・グス・・・」


「隼人・・・」



ずっと隼人の話聞いてわかったの。



「隼人・・隼人は、朝美さんのこと誰よりも・・大好きだったんだね・・・好きだったんだよね・・・」


「千夏・・・」


「・・・ごめんな、隼人」


「・・・兄貴・・・俺も、ごめん。」



だから、ムキになってたんだね。



この日、二人は仲良く帰っていった。