杏ちゃんがそういった瞬間、隼人は大笑い。


「アッハハハハ!!何それ!!」


それに気づいたあたしはすかさず


「う・・うるさいなあ!!授業とかは平気だけど・・こういうのにはダメなの!!!」


「・・・ダメだこりゃ。新藤・・あんたはちぃと合ってるよ」


杏ちゃんは呆れたのか、何なのか、先に帰ってしまった。



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「そういえば、隼人って家から遠くなっちゃうんじゃない?」



「ん?何で?」


「だって・・わざわざこっち送ってくれたら家遠くなっちゃう・・・」



「あれ、言ってなかったっけ?」


「へ?」


「俺、こっち方面」


ガクっ。


あたしは肩を落とす。



し・・心配して損した・・・。