「・・・・・・」


無言でトコトコと歩くあたし達。


喋ることが・・・ない。



「・・・えっとーなんで隼人はこの学校入ったの?」


杏ちゃんが頑張って口を開いた。


「野球が強いから」


「・・・はい、」


・・・会話終了。


もともと沈黙がダメなあたしは、笑ってしまう癖があるんだ。


だから・・・。


「プっアハハハハ!!」



「あっちゃー・・・またやっちゃった」


あたしが爆笑すると、杏ちゃんは頭を抱える。


隼人は、呆然と立ち尽くしたまま。


「・・・え、なに?」


「ごめん、引かないでやってくれる?」


「ハア・・・」


「沈黙があると笑っちゃうタイプ・・なんだよねえ」