なんでも屋をやっている3人の先輩と出会った日から、もう1週間が過ぎた。
仕事を手伝うと約束したのに、あれから葛谷さんにも、犬丸先輩にも、未來先輩にも会っていない。
休み時間にB棟の備品室に行ってみたこともあったけど、誰もいなくて。
このまま、なんの知らせもなくていいのかなぁ?と不安に思いながら日々を過ごしていた。
今日だって、なにごともないまま昼休みになっちゃったし。
お兄ちゃんに先輩たちのクラスを聞いて、教室を訪ねてこようかな?
そう考えながら、お弁当を机の上に出すと、「望羽ちゃん!」と男の人の明るい声が聞こえた。
「久しぶりッス。一緒に来て欲しいッスよ」
「犬丸先輩!」



