再会

土曜日。朝7時。のど自慢予選の日。開始は、11時だ。250組が歌う。真美の苗字は荻野。曲目のあいうえお順だから。14時辺りに出番だ。受付に行くと、バッチを記念にもらう。それに。大画面のテレビには。歌ってる姿が映し出される。真美は前列席に座る。のど自慢は観客の時から。予選の選考に入っている。とにかく。司会者は明るく、ポジティプにお願いしますと。くどいくらいに説明する。少し緊張してきた。真美はチャンピオンを狙っている。自信はある。トリセツを、歌うのはあまりいない。全応募数。1000組の中の250組に選ばれた。勝負は生演奏で、1分半。真美は。座席を離れて、ロビーで始まるまで待つ事にする。心臓もドキドキしてきた。周りを見ると、看板とかもって応援する人達。がウロウロしている。
真美「嘘」
合格して、番組当日の日曜日に応援はするものだと思っていた。失敗した。考えもつかなかった。気を取り直して。真美は歌唱力で勝負するのだ。チャンピオンの先には、プロと言う言葉が脳裏に浮かんでくる。最初にステージで歌うのは、曲目があのつく人から。
真美はひとりでやって来た。壇上に10人が登り。とにかく、歌っている人に向けて声援を送る。
芥川「100番芥川拓哉」それは、ゴジラパチンコ屋の店員。スカートを履いて、AKB48失恋ありがとうを歌い出した。意外にもダンスは上手い。拓哉はステージに上がると。お客の顔はハッキリとは見えない。歌い終わると。真美は声をかけた。拓哉は振り向く。そこへひとりの女性が拓哉へ近寄る。
美久「お疲れ」
真美と美久が、かちあった。
拓哉「真美さん。こちら美久さん。美久さんも予選に出場する。美久さんは。亡くなったお母さんのために、美空ひばりの川の流れに。さっき歌った」
3人は一緒に前列席で応援する事にする。
美久は真美に。拓哉との関係を話した。幼なじみだ。応援にやってきたのだ。そして。真美と拓哉に付き合ってるのと質問した。拓哉は。うなづいた。真美は何にも言わなかった。出逢った時から、拓也のペースにハマっている自分に苦笑いをする。

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