「おはようございます」


午前10時。


今日は遅めの出勤。


「おはよう」


医局に入ると、近くのデスクの同期から大量の資料を貰う。


「おはよ。なにこれ?」


「ん?、、、あぁ。なんか今日警察から近くの空き家から異臭がするって連絡来て、異臭で体調不良なって通行人がうちの病院運ばれたらしいからその資料」


「ふーん。」


「あとそこの空き家、なんか人の気配するから今日もう一回家宅捜索するんだって。だからもしかしたら死体運ばれてくるかもっていうから事前資料も兼ねて」


朝から死体は見たくないな、、、。


医者になってから2年。


今だ死体とか見慣れない。


患者さんが死ぬのは、辛いこと。


慣れとかはない。


「、、、で、死体発見確率は?」


「80%ぐらいらしいよ。なんて言ったって、その家の主、前に子供に虐待で警察にマークされてて最近姿眩ませて今探してるって。それでその子供1年間ぐらい発見されてないからいるんじゃないかって」


「残虐すぎだろ、、、」


「まぁ死体処理、、、は警察、解剖は科捜研とかがやってくれると思うからその立ち合いに外科医が行くぐらいじゃないんじゃないかな。俺ら小児科は関係ないっしょ」


まぁ、、、。


今日午前外来だから何も俺は関わることないだろう、、、。


世の中には残酷なことが絶えないんだろうな。


俺は普通に生まれて、親にお金を出してもらって医学部なんて行かせてもらって、今医者として働けて、住む場所があって、、、。