夏葉が雑誌を手に取ってぱらぱらとめくる。
「見なくていいから…」
あたしの言葉を無視して、雑誌をめくる夏葉が、途中で手を止めた。
そこに写ってるあたし…。
波に乗ってる写真数枚と、スタジオで撮った写真、それからインタビュー記事。
恥ずかしい恥ずかしい…。
「やっぱ穂風の波乗りはかっこいいな…」
「…」
普通に嬉しいし照れる…。
「俺も仕事で穂風のこと撮りたい」
「あたしも夏葉に撮られたいかも」
なんか…心がふわふわする。
不思議な気持ち。
でもそんな不思議な気持ちをぶち壊すこの声…。
「なにイチャイチャしてんの?」
「悠星く~ん…。してないから…」
「なんか変な空気だったじゃん」
そんなことないでしょ…。
夏葉を見ると笑ってる。
まあ夏葉が笑ってるならいっか。
夏葉はまた雑誌に目を落として、それから「ん?」と不思議そうな声。
「どうしたの?」
「この人って…」
あたしのスタジオで撮った写真の方のカメラマンの名前を指さした。
「知ってるの?」
「俺がお世話になった事務所の先輩」
「夏葉って事務所入ってたの?」
「カメラマンのな。そこの養成所に通ってた」
ふーん。
そんな世界があるのか…。
確かそのカメラマンさんは感じの良い人だった。
あたしの仕事はモデルでは全くないけど、写真を撮るにあたってちゃんと良さを引き出してくれたし。
「見なくていいから…」
あたしの言葉を無視して、雑誌をめくる夏葉が、途中で手を止めた。
そこに写ってるあたし…。
波に乗ってる写真数枚と、スタジオで撮った写真、それからインタビュー記事。
恥ずかしい恥ずかしい…。
「やっぱ穂風の波乗りはかっこいいな…」
「…」
普通に嬉しいし照れる…。
「俺も仕事で穂風のこと撮りたい」
「あたしも夏葉に撮られたいかも」
なんか…心がふわふわする。
不思議な気持ち。
でもそんな不思議な気持ちをぶち壊すこの声…。
「なにイチャイチャしてんの?」
「悠星く~ん…。してないから…」
「なんか変な空気だったじゃん」
そんなことないでしょ…。
夏葉を見ると笑ってる。
まあ夏葉が笑ってるならいっか。
夏葉はまた雑誌に目を落として、それから「ん?」と不思議そうな声。
「どうしたの?」
「この人って…」
あたしのスタジオで撮った写真の方のカメラマンの名前を指さした。
「知ってるの?」
「俺がお世話になった事務所の先輩」
「夏葉って事務所入ってたの?」
「カメラマンのな。そこの養成所に通ってた」
ふーん。
そんな世界があるのか…。
確かそのカメラマンさんは感じの良い人だった。
あたしの仕事はモデルでは全くないけど、写真を撮るにあたってちゃんと良さを引き出してくれたし。