……ほっ、ほっ。

ジャンプをくりかえしてクラス表を見る。

見えないよぉっ……!

身長の低い私が、高さが高いクラス表を、しかも人混みのせいで後ろになってしまった私が見るのには精一杯。

えっと……もう、ちょっと……!

「莉奈〜!おんなじクラスだよっ!一組!最高!」

もう少しで前の列に行けると言う時、そんな声がした。

私の身長よりはるかに高い女の子。

「真紀ちゃん……本当?」

この子は親友の宇佐美真紀ちゃん。

去年、隣のクラスになったことがきっかけで、仲良くなった。

クラスは五組まであるから、同じになれるのは難しいかも、と諦めてたけど、嬉しい……!

奇跡すぎるなっ……!

「……待って、涼風も一緒じゃん!やっバーイ!」

……す、涼風?

キラキラと目をかがやせて、わからない単語を口にした真紀ちゃん。