困って頬を膨らませたあたしを見て、柊くんがふっと笑みを落とす。
そして――――……
「今ので1週間分って事にしてやるよ。俺が待ったのが1年だから……後、11ヶ月と3週分か。
……覚悟しとけよ?」
「分割にして。……1年くらいの」
そうすれば1年間は一緒にいられるから。
本心は言わなかったあたしに、柊くんは片頬を上げて微笑んだ。
「1年ぐらいで別れる気か? 冗談言うなよ。……まぁ、1光年俺と一緒に歩いたら考えてやってもいいけど」
「1光年……訳わかんないし。距離なの? どれくらい?」
「さぁな。……多分、永遠だな」
「……」
「離してやんねぇって事」
END
※1光年は約9兆4600億キロです※
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