龍斗「え?…なんで?…」



どうしよう
言おうかな。
でも出会ったばかりの人に言うのもなぁ


かと言って私もそろそろ限界だな
1人で抱え込むのも
毎日嫌味言われるのも


もっと強くなりたい


龍斗「沙羅?」



沙羅「私はあの人からすると邪魔者だから」


龍斗「あの人?」


沙羅「母親。あの人は私に帰ってきて欲しくないの!
とにかく朝まで帰っちゃいけないの」
と満面の笑みで言った


龍斗「笑うなよ」


沙羅「え?」


龍斗「目が笑ってねぇ、無理して笑わなくていい」



私は気づいていなかったぎこちない笑顔になっていたことを。