トーマスとモーリスが急ぎ玄関口に向かうと、そこには髪と目に同じ色合いを持った二人の男女が凛然とした表情で待機していた。トーマスは、二人に挨拶を交わしてからルーベルトが控えている応接室に案内した。
「突然の訪問にご対応いただき、感謝いたします。私は辺境伯爵家の嫡男 リオン・クレメントと申します。隣にいるのは妹のレア・クレメントです」
「ご紹介いただき、ありがとうございます。私はブラン子爵家の当主でルーベルト・ブランと申します。以後お見知りおきを。それで、本日はいかがされましたか」
どこか緊張した様な表情の二人は、シンプルな挨拶を交わしてからすぐさま本題に入った。
「昨日、御息女と修道院でご一緒させていただきました。その際、妹のレアが御息女を辺境の屋敷に招待いたしました。突然の申し入れに、ブラン子爵も驚かれていると思い、本日は参上いたしました」
「そうでしたか……ルイーズが、クレメント辺境伯爵家の御子息、御息女と親交があるとは知りませんでした。どの様ないきさつでそのような話になったのかお聞きしても?」
ルーベルトがリオンに問いかけたその時、ルイーズが応接室を訪れた。ドアをノックして中へ入ると、リオンとレアの二人と目が合ったようだ。
「お話の最中に申し訳ございません。長期休暇について、父への説明が終わっていなかったので、私からお話させていただいてもよろしいですか?」
「ルイーズ、急に部屋に入って来てはお客様に失礼だよ」
「申し訳ございません」
「突然の訪問にご対応いただき、感謝いたします。私は辺境伯爵家の嫡男 リオン・クレメントと申します。隣にいるのは妹のレア・クレメントです」
「ご紹介いただき、ありがとうございます。私はブラン子爵家の当主でルーベルト・ブランと申します。以後お見知りおきを。それで、本日はいかがされましたか」
どこか緊張した様な表情の二人は、シンプルな挨拶を交わしてからすぐさま本題に入った。
「昨日、御息女と修道院でご一緒させていただきました。その際、妹のレアが御息女を辺境の屋敷に招待いたしました。突然の申し入れに、ブラン子爵も驚かれていると思い、本日は参上いたしました」
「そうでしたか……ルイーズが、クレメント辺境伯爵家の御子息、御息女と親交があるとは知りませんでした。どの様ないきさつでそのような話になったのかお聞きしても?」
ルーベルトがリオンに問いかけたその時、ルイーズが応接室を訪れた。ドアをノックして中へ入ると、リオンとレアの二人と目が合ったようだ。
「お話の最中に申し訳ございません。長期休暇について、父への説明が終わっていなかったので、私からお話させていただいてもよろしいですか?」
「ルイーズ、急に部屋に入って来てはお客様に失礼だよ」
「申し訳ございません」