修道院に訪問した日の翌日、ブラン家はいつもと変わらない穏やかな朝を迎えていた。
今日は、午後からルーベルトと約束をしている。それまでの間に、家族と使用人の皆にアフタヌンティー用のお菓子を作るようだ。調理場へ向かったルイーズは、料理長のトミーにドライフルーツを分けてもらいフルーツケーキを作り始めた。トミーの話では、ミシェルの最近のお気に入りだそうだ。ケーキを作り終えたルイーズは、紅茶のセットをティートロリーにセットすると、トミーにお礼を伝えて自分の部屋に戻った。
午後になると、ローラが部屋にやってきた。二人は無言で頷き合い、ルーベルトの執務室に向かった。今から侍女の話をするのだろう。
執務室に着くと、ドアをノックして部屋に入るルイーズとローラ。部屋の中には、ルーベルトとエイミーがソファーに腰かけており、その後ろには執事のトーマスと侍女長のマーサが控えていた。
「お父様、お母様。お時間をいただきありがとうございます」
「大丈夫だよ。さあ、ソファーに座って」
「はい」
ソファーに座ったルイーズは、早速、相談事を切り出した。
「お父様、お母様。今日は二つほどお話があります。まず一つ目は、ミシェルの侍女についてです。お母様と侍女長で、お話が進んでいることは聞いておりますが、ミシェルの侍女にはローラになってほしいのです。私が侍女科に進んだ時点で、この話をするべきでした。ローラと離れがたく、ここまで引き延ばしてしまったこと、申し訳ございませんでした。ミシェルには、信頼できるローラが侍女として付いてくれたら、私も安心です。私は自分のこともそれなりにですが、できるようにはなりましたので、侍女を付けていただかなくても大丈夫です。私の願い聞いていただけますか?」
今日は、午後からルーベルトと約束をしている。それまでの間に、家族と使用人の皆にアフタヌンティー用のお菓子を作るようだ。調理場へ向かったルイーズは、料理長のトミーにドライフルーツを分けてもらいフルーツケーキを作り始めた。トミーの話では、ミシェルの最近のお気に入りだそうだ。ケーキを作り終えたルイーズは、紅茶のセットをティートロリーにセットすると、トミーにお礼を伝えて自分の部屋に戻った。
午後になると、ローラが部屋にやってきた。二人は無言で頷き合い、ルーベルトの執務室に向かった。今から侍女の話をするのだろう。
執務室に着くと、ドアをノックして部屋に入るルイーズとローラ。部屋の中には、ルーベルトとエイミーがソファーに腰かけており、その後ろには執事のトーマスと侍女長のマーサが控えていた。
「お父様、お母様。お時間をいただきありがとうございます」
「大丈夫だよ。さあ、ソファーに座って」
「はい」
ソファーに座ったルイーズは、早速、相談事を切り出した。
「お父様、お母様。今日は二つほどお話があります。まず一つ目は、ミシェルの侍女についてです。お母様と侍女長で、お話が進んでいることは聞いておりますが、ミシェルの侍女にはローラになってほしいのです。私が侍女科に進んだ時点で、この話をするべきでした。ローラと離れがたく、ここまで引き延ばしてしまったこと、申し訳ございませんでした。ミシェルには、信頼できるローラが侍女として付いてくれたら、私も安心です。私は自分のこともそれなりにですが、できるようにはなりましたので、侍女を付けていただかなくても大丈夫です。私の願い聞いていただけますか?」