翌日の早朝、ブラン姉弟がいる客室に、リオンが訪ねてきた。
「リアム、おはよう。朝早くからすまないな。ルイーズ…嬢はいるだろうか?」
「おはようございます。リオンさん、まだ7時前ですよ……もう、早すぎます。今、呼んできますから、待っていてください」
「ありがとう」
「あ、そうだ……今日は二人きりなんですから、ちゃんと話してくださいね」
「ああ、分かってる」
リアムは奥の部屋にいるルイーズを呼びにいった。
「リアム、誰かきたの?」
「リオンさんです。姉上を誘いにきました」
「……でも、朝はリアムと庭園をお散歩する約束だし、お断りしてくるわ」
「騙してごめんなさい。昨夜、リオンさんから姉上を誘いに来る話は聞いていました……姉上もリオンさんのこと、気になっているんですよね?」
「…………」
「僕は、先に朝食を食べて待っています。だから、リオンさんに付き合ってあげてください」
「……うん」
リアムに背中を押され、ルイーズは戸惑いながらもリオンと出かけることにしたようだ。笑顔のリアムに見送られて、二人が屋敷から外へ出ると、クロードが馬の手綱を引いて二人を待っていた。既に、馬には鞍も取り付けられて、準備万端なようだ。
「……馬に乗るのですか?」
「出かける前に伝えられず、すまなかった。乗るのは怖いか? 馬車が良かったら、直ぐに用意する」
「いえ、楽しみです」
リオンは、ルイーズの返答を聞いて、安堵したようだ。ルイーズを軽々と馬に乗せ、自分もその後ろに跨ると、クロードに目配せをしてからゆっくりと馬を歩かせた。
「リアム、おはよう。朝早くからすまないな。ルイーズ…嬢はいるだろうか?」
「おはようございます。リオンさん、まだ7時前ですよ……もう、早すぎます。今、呼んできますから、待っていてください」
「ありがとう」
「あ、そうだ……今日は二人きりなんですから、ちゃんと話してくださいね」
「ああ、分かってる」
リアムは奥の部屋にいるルイーズを呼びにいった。
「リアム、誰かきたの?」
「リオンさんです。姉上を誘いにきました」
「……でも、朝はリアムと庭園をお散歩する約束だし、お断りしてくるわ」
「騙してごめんなさい。昨夜、リオンさんから姉上を誘いに来る話は聞いていました……姉上もリオンさんのこと、気になっているんですよね?」
「…………」
「僕は、先に朝食を食べて待っています。だから、リオンさんに付き合ってあげてください」
「……うん」
リアムに背中を押され、ルイーズは戸惑いながらもリオンと出かけることにしたようだ。笑顔のリアムに見送られて、二人が屋敷から外へ出ると、クロードが馬の手綱を引いて二人を待っていた。既に、馬には鞍も取り付けられて、準備万端なようだ。
「……馬に乗るのですか?」
「出かける前に伝えられず、すまなかった。乗るのは怖いか? 馬車が良かったら、直ぐに用意する」
「いえ、楽しみです」
リオンは、ルイーズの返答を聞いて、安堵したようだ。ルイーズを軽々と馬に乗せ、自分もその後ろに跨ると、クロードに目配せをしてからゆっくりと馬を歩かせた。