「そっか…」


お姉ちゃんの言葉を境に、再び部屋の中には沈黙が流れ始める。





「どうする…の?」

お姉ちゃんの問いかけに対して、えっ?と私が変な声を出してしまい、なんとも言えない微妙な空気が流れる。



「あんたはどうしたいの?」



あまりにも唐突な質問で、私の頭は混乱に陥った。


「私…は…………、わかんない」

曖昧な返事の私にお姉ちゃんは、軽くため息をつくと話を変えた。





「彼氏さんに、言うつもりだよね?」

シーン………と静まりかえった部屋には、お姉ちゃんの不安いっぱいな声。


「うん。言うつもり…だよ?」


私は不安な声を出すお姉ちゃんにつられて、不安げにそう言った。




「今夜さ、彼氏さん連れてここに来て。ちゃんと話し合った方がいいし、手術するなら早めじゃないと体の負担が大きいし…」


そう言ってお姉ちゃんは、ティーカップに残っている冷め切った紅茶を飲み干した。