真冬の駅。
雪が吹雪のように吹き荒れ、私の視界を遮る。
「春には、戻るよ」
ツカサは私の手を握り、優しくキスをする。
「待ってる」
マフラーに顔を埋め、寒さに耐えながらツカサに目を向ける。
ぎゅっ
寒さから身を守るように、ツカサが私を抱きしめた。
「信じてるから。ツカサのこと」
涙が流れないように必死に耐える私には、そんな言葉しか言えなかった。
ホームにベルが響きわたる。
鳴り終わると共に
私の初恋は
終わりを告げようとしていた
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…