泣きじゃくる私を、お姉ちゃんは抱きしめながら話を聞いてくれた。



「私…ヒック、リョウちゃんに会ったの…ックヒック。小石でヒック、助け…っられたの」


多分意味わかんない事だったろうけど、お姉ちゃんは何も言わずにただ黙って頷いてくれた。






その日から私は、変わった。
ううん。変われたんだ。



ちゃんとしなくちゃって思って、それまで曖昧だった赤ちゃんの名前も決めた。

出生届も、期限ギリギリだったけどちゃんと出せた。



そこで初めて気付いたんだ。









誕生日、一緒じゃん。