そこには、大好きなリョウちゃんの顔があった。



今にも、

「ユキ~っ!」

って笑いかけてきそうな、リョウちゃんの顔が……。






頭が真っ白になった。






それからどうしたのか、自分でも覚えてなくて、気付いたら病院のベッドで、点滴打ってた。




生気なんてない。

みたいな顔して、
毎日毎日、
バカみたいに
リョウちゃんへの手紙書いて、




頭ん中で、

リョウちゃんは旅に出て、またいつか帰ってくるんだ。

って勝手に解釈した。





そう……。


あの日までは………