Side 美砂

ウィーン…

『…ありがとうございました。』

機械の声にお礼を言ってもらいながら、私は銀行を出た。

機械の声って冷たいから嫌い。

でもっ★

今はそんなこと関係ないんだぁ~♪

なぜなら~♪

「今日初任給が出たのよ~!!!!」

私の声に周りを歩いていた人はみんな離れて行った。

でも気にしなぁいの!!

私は、鞄の中から封筒を取り出して、にんまり笑った。