そして、私も生徒会に入ってフローラとイエルクと仲良くなっておいて、来年にあるリッチ先生のとんでもない企みを防ごうという私の計画だけど……前半部分はそこそこ、上手く行っていた。

 上手く行っていたのけど、私の予想からの誤算は生じていた。

「おはようございます! ロゼッタ先輩」

「おはよう。フローラ」

 生徒会室へと入り元気良く挨拶をしたフローラに、中に居た私はにっこり微笑んで挨拶を返した。

 にこにこと機嫌の良い表情を見せるフローラに『あ。これは恋愛関係で何か良いことがあったな』と、同性の私はすぐに気がついた。