赤・黄・青・緑・白・黒と、6つに分けられて、それぞれのクラスで初等部から勉強する。

 なぜかと言うと共通して勉強する教科も多いけど、属性毎に学ぶべき教科や魔法だってあるから、そのため効率化するために各自生まれ持った魔法の属性で分けられるようになったらしい。

 ちなみに、人間界出身のヒロインフローラは、白魔法を学ぶため白クラスに所属している。

 彼女はとても重要な役割を担うヒロインなので、白魔法の上級魔法、光魔法だって、ゲームが進んで行けば使うことが出来るようになるのだ。

 いわゆるあるあるな聖女ポジションと言える。

 このように、各色属性の上には、それぞれ上級魔法が存在し、極まれに二属性や三属性の魔法を使うことが出来る魔法使いが居るらしい。

 けれど、彼らには珍しい特別な体質を与えられた代償のように、どんなに頑張っても各属性の上級魔法は使えなくなってしまうそうだ。

 乙女ゲーム『恋色★魔法学園』の世界観の説明はこれくらいにして、悪役令嬢ロゼッタの私が、前世の記憶を取り戻したのは、ゲームが始まる入学式のほんの一週間前。