取り巻きのような顔をした貴女たちは、どうにかしてエルネストに気に入られようと必死で頑張るロゼッタのことを、見ていられないみっともないと影で言って馬鹿にしているのよね。

 ロゼッタだってわかっていて、それでもここで上手くやらねばと一緒に居たのよね。

 けど、思うにそういう人と何を話しても、建設的なことなどひとつもなく、無駄な時間になると思うし、私はたとえ一人でもランチを食べられるタイプなの。

 本当の友人ならば、何かを頑張っていることに対し、決して笑ったりなんてしないはずよ。

「あ。私は今日から、食事は一人で食べるから……気にしなくて大丈夫よ。ステファニーも、好きな席で食べて」

 にっこりと微笑みそう言うと、ステファニーはぽかんとした、間抜けな表情をしていた。

 そうよね。私たちは高等部一年生の間ずっと、休み時間になればトイレも一緒に行く仲だったものね。けど、安心して。これからは挨拶と必要事項以外は、二度と話しかけないから。

 友人という名の敵と常に一緒に居るくらいなら、孤独を感じたとしても一人で居た方が断然過ごしやすい。