「あ。そうなんだ。俺はエルネストと一緒に居る時に、たまに顔を見るけどね。良い人だよ。優しくて。エルネストはお兄さん好きだけど、何をしても敵わないから複雑みたいだけどね」
「そうなんですか……」
そういえば、エルネストは兄である王太子殿下のことをそんな風に話していたかもしれない。
「まあ、俺ももしそんな完璧な兄が居たら、そうなるだろうから気持ちわかるけど……」
私たちが集合場所に近付くと、残りのメンバーが揃っていて、エルネストが不満そうな顔をしていた。
「……遅いぞ」
「ごめんごめん。入ろうよ。時間ギリギリだし」
オスカーは不機嫌なエルネストを軽い調子で宥めながら、会場に続く大きな扉を開いた。
「そうなんですか……」
そういえば、エルネストは兄である王太子殿下のことをそんな風に話していたかもしれない。
「まあ、俺ももしそんな完璧な兄が居たら、そうなるだろうから気持ちわかるけど……」
私たちが集合場所に近付くと、残りのメンバーが揃っていて、エルネストが不満そうな顔をしていた。
「……遅いぞ」
「ごめんごめん。入ろうよ。時間ギリギリだし」
オスカーは不機嫌なエルネストを軽い調子で宥めながら、会場に続く大きな扉を開いた。