これは本当にそう思う。フローラやイエルクのような一年生は知らないと思うけど、二年生以上は私がどれだけエルネストに迷惑を掛けていたか知っている。

 エルネストにまた関心を戻したのかと思われると、あまり良くない。

「そんなの! もう…ごちゃごちゃした理屈は良いですから、早く応援しましょう!」

 フローラはそう言ったので、私も彼女の熱意に押されるようにして、彼らを応援することにした。

 うん。生徒会に入っているんだから、それは変なことでもなんでもないよね?

「……頑張ってくださいー! 応援しています!」

 やけくそになって叫んだんだけど、三年生の先輩やエルネストもオスカーも手を振り返してくれた。

 ……その時、私の兄サザールのにやにやした悪い笑みが視界に入り、あの人がどういう人か良く理解している妹の私には。どうしても……心の中に広がる、悪い予感が消せなかった。