「そんな事無いと思うけど」
「まさか!苗字にちゃん付けなんて咲紀ちゃんだけだよ!」
‥‥‥言えない。こんな純真な兎亜には、絶対に言えない。
私が、“月宮祐希のお気に入り”なのは、監視されているから。もっと言えば、私が“月宮祐希の秘密”をバラさないか見張っておく為だということを。
‥‥‥‥そして何より、月宮祐希は聖人なんて人じゃ無く、聖人の皮を被った悪魔ということなんて。
絶対に、言える訳がない。
そんなことを思いながら、私は月宮祐希の方へ向かった。
「まさか!苗字にちゃん付けなんて咲紀ちゃんだけだよ!」
‥‥‥言えない。こんな純真な兎亜には、絶対に言えない。
私が、“月宮祐希のお気に入り”なのは、監視されているから。もっと言えば、私が“月宮祐希の秘密”をバラさないか見張っておく為だということを。
‥‥‥‥そして何より、月宮祐希は聖人なんて人じゃ無く、聖人の皮を被った悪魔ということなんて。
絶対に、言える訳がない。
そんなことを思いながら、私は月宮祐希の方へ向かった。