こういう理由から、球技大会なんてどーでもいいの。
どうせ勝つし。


「私は別に兎亜とだっとら何でもいいし。で?結局何になったんだっけ?」

「バレーだけど‥‥。はぁ‥。咲紀ちゃん、あたしが言えたことじゃないけど、そんなんだったら彼氏作れないよ?」


「それはそっくりそのまま兎亜にお返しするわね」



うぐぐ、と口をつぐむ兎亜。実は、こんなに可愛い兎亜には彼氏がいない。

まあ、3年の天音先輩が兎亜の事好きっていうのは、部外者の私にも漏れ漏れだし、時間の問題かな、とひっそり考えていたりする。