「はーい。何ですか?」


「氷河ちゃん久しぶりー。球技大会の種目、何になったの?」


普通考えないよね。こんな無害そうな人が、実は“裏の人間(極道)”の方なんて。私だって夢にも思わなかった。


でも、知ってしまったことはしょうがない。
今だってこんな平凡な会話をしている様に思いながら、目と目では『バラしてないよね?』『そうですね。命が惜しいのでバラしてませんよ』『うわー。生意気』『褒め言葉として受け取っておきます』などという会話をしている。


ちなみに、なんで目と目で会話ができるのかは分からない。なんか気づいてたらできてたんだよね。
まあ、考えるのも面倒くさいからいっか。別に。