人はときどき、虚無感に襲われることがある
 穏やかさを感じた瞬間、
 不意にくぐもった曇天が、
 どこからともなく自分のこころを、かっ攫う

 寂しくて、侘しくて、
 苦しくて、
 自分なんて、と

 誤魔化していた自分の"逃げ"を
 ツキツキ、と針で刺していくように

 とりとめのない恐怖で体が震え
 生きていることが、
 辛くなるときがある

 それでも────、
 ひとは生き、
 支えられ、
 また立ち上がる

 心ない言葉を呟く他者よりも、
 不恰好な自分を認め、励ましてくれる大切なひとの、
 言葉を信じて

 今日も私は、
 私の、
 できる事をしよう、と