美味しい食べ物には毒が入っているようだ。
　ポテトチップスやフライドポテトなどのジャガイモを揚げた食品やサツマイモを加熱する焼き芋など、私たちが食べる機会の多い食品には発癌性のある危険物質が含まれているとの報告がある。その危険な物質とは、芋のような炭水化物を多く含む原材料を120℃以上の高温で加熱調理した食品に含まれるアクリルアミドだ。危険なのは芋ばかりではない。クッキーやビスケットのように穀類を原材料とする焼き菓子などにも、アクリルアミドは高濃度に含まれているのだ。
　飲み物なら安全！　とは言えない。
　コーヒー豆、ほうじ茶の葉、煎り麦のような、高温で焙煎した原材料から作られる飲料にもアクリルアミドが含まれる。アクリルアミドが、とても水に溶けやすいからだ。我々は発癌物質の入った飲み物を体内に取り入れているのである。
　このように、美味しい食べ物や飲み物には発癌物質が含まれ、それを我々は摂取し続ける……癌になって死ぬまで。