「おもしろかったね!」

「ん、まあまあだった。本のほうがおもしろい。」

あの分厚い本を二時間に短縮しようと思ったら大変だよね。

「これからどうする?」

「お腹空いた。」

近くにあったお店に入る。

何気なく入っちゃったけど、ここのおすすめ、パンケーキとかパフェとか、女の子向けのスイーツだ!

一ノ瀬君、大丈夫だったかな…

周りも女の子のお客さんばかりだし、居づらいかもしれない。

「ご注文は?」

「スペシャルパンケーキ、バニラアイスとチョコレートソース付で。」

えっ!?

「早く注文しなよ、店員さん、困ってる。」

一ノ瀬君、そんな甘いの、食べるの?

勝手に甘いもの苦手なんだと思ってた。

でもそういえばバレンタインのときもフォンダンショコラ作ってきて、って言われた。

もしかして、かなりの甘党なのかな。

何そのギャップ!

すごく、いい!

「あ、あたしも同じものを…」