俺が告白したとき、みいは目を大きく見開いて。

そしてその後、困ったような顔をした。

わかってた。

まだこいつも、優のことが好きなこと。

昔も今も、その気持ちは変えることはできない。

俺がいくら思い続けたって、優とみいの間のすきまに俺は入り込むことはできない。

「真ちゃん…私…」

その先の言葉もわかってる。

「ちょっとだけ考えて。」

結果はわかっていても。

それでもいいから、少しの間だけ俺のことを考えて。

俺のことで悩んで。

頭の中を俺のことだけにしてよ。

それだけでいいから。


その日の夜、俺は久しぶりに机の一番下の引き出しを開けた。

その一番奥にある、色あせた封筒。

表には“優ちゃんへ"と書いてある。

「真、お風呂空いたよ。」

優が部屋に入ってきて、俺はその手紙をとっさにかばんの中に。

「おう、…」

俺はその後ろ姿に心の中で謝った。

ごめんな、優。