悪いな、とは思ったけどこのまま好きなれないのに付き合うのはもっと悪いと思った。

みいに会いたい。

そう毎日思った。

だから優がみいに会いに行ったことを知ってめちゃくちゃ嫉妬した。

優に楽しそうに話しかけてるみいを見るのが辛くて。

俺の方を見て欲しかった。

そんなある日、みいの提案で三人で勉強をすることに。

頭のいい優は人に教えるのも得意だから、みいに優しくわかりやすく勉強を教えてやっている。

「あ!わかった!優ちゃん、こう?」

「そうそう、正解。」

楽しそうな二人を横目に、俺のシャーペンは一向に動かない。

モヤモヤとした見難い感情が沸き上がってくる。

この感情の名前は嫉妬心。

きっとこの二人は両思いだ。

そんなこと、昔からわかっている。

それでも諦めきれない。

だから俺は、先手を打った。

昔から結局、こうやって、卑怯な手を使わなきゃ優に勝てない。

みいを困らせるのもわかっていた。