そう言って俺のワークを覗きこんでくる優がむかついた。

「ねえよ!そんなの!いい子ぶんな!」

言いがかりをつけて、最低な俺。

「いい子ぶってなんかないよ。」

むかつく、むかつく。

だからその手紙を勉強机の一番奥の引き出しにしまいこんだ。

そして鍵をかけた。

次の日、みいに渡したかどうか聞かれたとき、首だけ縦に降って頷いた。


今でも引き出しの奥にしまい込まれた少し色あせてしまったピンク色の封筒。

表には青いペンで

優ちゃんへ

未来より

とかかれている。


もうこの手紙を一生渡すことはない。

そう思ってた俺の目の前に現れた、みい。

七年ぶりにあったみいはすっげえかわいくて。

七年前ももちろん可愛かったけど、さらにめちゃくちゃかわいかった。

そのとき俺には付き合っていた彼女がいた。

ただ告白されたから、なんとなく付き合っていた。

「ねえ、一ノ瀬君、今度の日曜…」

「ごめん、やっぱ俺、付き合えない。」