そう言ったみいが、可愛すぎて。

思わず抱きしめた。

初めて触れたみいは小さくて、細くて、力を入れたら折れてしまうかと思った。

「ゆ、優ちゃん…!?」

俺、何やってんだろ。

いきなりこんなことして。

でもみい、お願い。

俺を見て。

俺だけを、見てほしい。

「あれ?優兄?」

どことなく覚めた、落ち着いた声がして、我に返りみいを離す。

「れ、玲!」

「えっ!玲君!?」

そこに立っていたのは買い物袋を下げた玲。

「みいちゃん?もしかして。」

「う、うん!久しぶりだね!」

まずい、玲に見られてしまった…

「あ、じゃあ優ちゃん、あたし帰るね!送ってくれてありがと!玲君もまたね!」

みいはそう言うと、走って行ってしまった。

「…玲、いまの…」

「言わないよ、別に。ていうかめずらしいね、真兄ならともかく。」

真なら、どうしていたのかな。

真なら、もっとうまくみいのことを…