フーちゃんてば、責めるなぁ。

「特に興味がなかったからかな。」

「ふーん、そんなものなのかな。あ、もう一人は!片割れの方!」

「真?あいつは何人かいたことはあるんじゃないかな。」

へえ、真ちゃんって彼女いるんだ!

まあ昔から女の子とよく絡んでたもん。

その点、優ちゃんは言われてみればあまり関わってなかったかも。


そのあともフーちゃんのマシンガントークは続き、時間はあっというまに過ぎていった。

「じゃあ、あたしはこっちだから!バイバーイ!ミラ、また明日ね!一ノ瀬君もまたね!」

フーちゃんが行ってしまうと、優ちゃんがふう、と息をつく。

「津田、相変わらず、すごいしゃべるね。全然変わってない。」

「でもフーちゃんがいてくれなかったら、きっと転校初日に友達なんてできなかったよ。」

フーちゃんが同じクラスでよかった。

「みいが楽しそうでよかった。」

そうやってまた優ちゃんが笑うと、胸がどきんと鳴る。