「まあまあ、でも帆華はあんなことでショック受けたりしないよな。」

まあ、そうだけど。

むしろ燃える!

もっと頑張んないと!

なんてったって、あたしの好きな人はあの真先輩だよ?

学校一モテると言っても過言ではない。

いや、一は速水先輩?

ううん、あたしの中のナンバーワンは揺るぎなく真先輩!

それに明後日からはバスケ部の夏合宿。

これは距離を縮める絶好のチャンスだ。

「そうよ!ていうか聡太も頑張んなさいよ!愛と!」

あたしがそう言うと純情ピュアボーイの聡太は顔を真っ赤にさせた。

「な、なにいって…」

聡太と愛ってどう見ても両思いなんだから、さっさと付き合えばいいのに。

ほんと、じれったい。

「えー、なになに!聡太、愛ちゃんのこと気になるの?」

「俺のことはいいから!」

あたしと真先輩の恋はまだ始まったばかりなんだから!