あたしは頑張って体型維持のためにダイエットしてるから太ってはないけど、何分背が高い。

昔はバスケやってたのもあるけど、足を怪我してからは背が低い女の子を羨ましく思う。

だってかわいいんだもん。

愛があたしを見上げて一生懸命話しかけてくるのでさえキュンキュンするんだから、男になんかやったらそりゃあ落ちるわ。

モデルみたいって言われて少しだけ好きになれたこの身長が今は憎らしい。

「あ、はじめまして!俺は真の親友の園田梓でっす!」

フレンドリーな梓君は何も知らないから、にこにこ顔で握手を求めてる。

「親友がどうかは置いといて、でこっちが梓の弟の葉。バスケ部の後輩。で、マネージャーの寺嶋。」

マネージャー…

そっか、そうよね。

あたしは真先輩にとって、ただの同じ部活のマネージャー。

それ以下でも、それ以上にもなれない。

「こんにちは、真ちゃんの幼なじみの芹沢未来です。」