そして風の噂で真先輩が春日台高校に進学したことを聞いて。

もともとこのあたりの県立高校で考えていた高校だったし、バスケ部もそこそこ強い。


葉や聡太もそこを第一志望にしているときいて、迷わず受験した。


「なーなー、帆華!これ見て!」

受験が終わって一息、合格発表待ちのこの期間、葉の家に集まっていると葉があるものを見せてきた。

それは携帯画面で爽やかに笑ってる、真先輩!

「なにこれ!お宝画像、どうしたのよ!」

すると葉はドヤ顔で携帯をあたしの手から奪って。

「実は俺の兄ちゃん、一ノ瀬真先輩と同じクラスで友達なんだってよ!」

「ウソ!梓君が!?」

梓君はあたしたちの一つ上、つまり真先輩の同級生。

春日台高校に通っている。

「今日梓君いないの!?」

「今日はいないよ。」

なーんだ。

もっとお宝画像持ってるかもって思ったのに!

にしても梓君、すごいな。

あんな可愛い顔してやる!