照れてるときの浅丘君は耳が赤くなる。

そんなとき、あたしの胸はキュンと縮まる。

きっとこれが、ときめくってやつだ。

「俺の初恋は愛なんだ。」

さらに胸がキューって締まる。

苦しいけど、嫌じゃないこの感覚。

嬉しくてなんだか泣きそうで、変な感じ。

「…初めて好きになった。」

ううっ!

やばい、これ以上そんなこと言われたら、あたしキュンキュンで死んじゃう。

「あたしも!あたしも大好き…!」

何か答えなくちゃ!

そう思って思わず立ち上がって言っていた。

シーンとなる体育館。

「ちょっとちょっとー!いちゃつき禁止ー!」

葉ちゃんがいう。

は、恥ずかしい!

「…ありがとう、愛。」

初恋、初めての恋。

そんな感情をわからせてくれるほど、そう思えた相手はきっときっと特別な相手。

それは絶対に浅丘君!

これがきっと初恋だよね。



四年前の夏…

「そういえば聡太、どこ行ってたの?」

「迷ってた誰かの妹をアリーナに案内してた。」

愛の初恋、間違ってなかった!


終わり