「わかった、なら聡太とのノロケでもいいわよ。今なら思う存分聞いてあげるから言いなさい。」

ほ、ほのちゃん!?

惚気だなんてそんな…

それに愛奈ちゃんもいるし…

「ああ、あたしになら気を使わないで大丈夫ですよ。
あたし最近、水谷と付き合い始めたんです。」

愛奈ちゃんがサラリと言う。

「ええっ?そうなの?愛奈、水谷君と付き合ってんの?」

ほのちゃんの話題はすぐさまそちらに。

ふう、よかった…

「はい、この前お祭り行ったんですけど、そうだ、咲耶も来てたよね!浴衣可愛かった!」

「えっ!咲弥、彼氏いるの?あ、もしかして夏川君?」

「いえ!違いますよ!クラスの友達です…」

そういえば直君もそのお祭り行ってたっけ。

確か直君の好きなバンドが特別ステージに出るんだって嬉しそうに話してた。

「なによなによ、いいなー!あたしも真先輩とお祭り行きたいー!浴衣デートしたい!」

ほのちゃん、落ち着いて!

「愛は?行ってないの?」

「あたしはその日は図書館で勉強してた…」