そのあとエマと英語部のカフェに行った。
前に話したイギリスのバンドのドキュメンタリー映画が流れていて、大好きなバンドなのにその音楽もあんまり頭に入ってこない。
「やっぱりロジャーかっこいいよね!」
エマは興奮気味だ。
「あ、咲耶!」
廊下の向こう側から歩いてくる二人組。
すごく、すごくお似合いの二人。
「…ねえ、あの二人ってお似合いだね。」
エマの声が耳に響く。
そう、だよね。
背が高いのを気にしていた4月の頃の秋山さんはもうどこにもいない。
もしかしたら、秋山さんを変えたのは夏川君なのかもしれない。
俺には見せないリラックスした笑顔で夏川君と談笑している秋山さん。
「直、なんか今日変だよ。どうしたの?」
エマが顔をのぞき込んでくる。
俺は変なのかな。
この気持ちは何なのかな。
どうしたいのかな。
「直、好きだよ。」
「えっ?」
今、何を…
「やっとこっち見てくれた。」
エマは困ったような顔をして笑う。
「あたしね、直が好き。直の彼女になりたい。」
前に話したイギリスのバンドのドキュメンタリー映画が流れていて、大好きなバンドなのにその音楽もあんまり頭に入ってこない。
「やっぱりロジャーかっこいいよね!」
エマは興奮気味だ。
「あ、咲耶!」
廊下の向こう側から歩いてくる二人組。
すごく、すごくお似合いの二人。
「…ねえ、あの二人ってお似合いだね。」
エマの声が耳に響く。
そう、だよね。
背が高いのを気にしていた4月の頃の秋山さんはもうどこにもいない。
もしかしたら、秋山さんを変えたのは夏川君なのかもしれない。
俺には見せないリラックスした笑顔で夏川君と談笑している秋山さん。
「直、なんか今日変だよ。どうしたの?」
エマが顔をのぞき込んでくる。
俺は変なのかな。
この気持ちは何なのかな。
どうしたいのかな。
「直、好きだよ。」
「えっ?」
今、何を…
「やっとこっち見てくれた。」
エマは困ったような顔をして笑う。
「あたしね、直が好き。直の彼女になりたい。」