秋山さんが何考えてるのかわからない。

俺のこと、好きなんじゃないの?

ってなんでムカついてんだ。

しかも俺のこと好きとか、うぬぼれすぎ?

いや、でもあってるよな…

「だめ!受付はそんなに大変じゃないから委員会で大変だった咲耶と直でしょ!あたしは宣伝してくるから二人期待しててね〜」

エマはそういって看板を掲げた。

秋山さんは気まずそうにエマを見てる。

この二人、なんかあったのかな?

前より教室でよく話してるような感じはするけど…

「そろそろ最後の確認始めるよー!」

こうして高校生活最初の大きいイベントが始まった。

「キャーーーーー!!!!」

お化け屋敷の中からは大きな叫び声。

出てきた人は何故だか嬉しそうな顔。

「浅丘君にハグされちゃった〜!」

「やばいよね!」

なんでもお化け役の浅丘君が大サービスをしてるらしく、並んでるのは女子ばっかり。

ちなみに浅丘君はあんまり話したことないけどお兄さんがうちの愛姉と付き合ってて、なんか微妙な関係。