愛姉には同じバスケ部の彼氏がいる。

浅丘聡太先輩。

バスケ部のキャプテンで俺のクラスの中でも憧れてるって女子が何人かいるようなモテるひと。

クラスは違うけど同じ学年にそっくりな弟もいて、その浅丘涼太も学年で人気だ。

「直君、告白でもするの?」

うっ…

聞き返されちゃったよ…

「うーん…ていうか、女の子ってなに考えてんのかわかんないなーって。」

「告白かあ…恥ずかしいけど、あたしは…あたしからしようとした、かな…」

なにかを思い出してまた赤くなる愛姉。

うん、かわいい。

こりゃりっちゃんがシスコンになる理由がわかる。

「それってすげえ勇気いるよね?」

「あ、当たり前でしょ!もう心臓吐くかと思ったよ…!」

秋山さんも、そうなの?

そうだったのかな。

「直君、好きな人いるならくれぐれもりっちゃんには気をつけて!あの人恋愛絡むと尋常じゃないから!」

愛姉、それはわかってるよ。

りっちゃん、愛姉だけにかと思いきや玲兄や優兄、そして俺にもめちゃくちゃブラコン。