わたあめは口に入れるとすぐ溶けちゃう。

せっかく二人でいるのにこのチャンスをなんとかしなきゃ！

「一ノ瀬君は…す、好きな食べものってなに？」

考えすぎて変な言葉になってるし、好きな食べもの聞くって…

「んー、日本の食べ物好きだよ。和食。」

「愛先輩、料理得意なんだっけ？」

前に差し入れで持ってきてくれたスコーンすごく美味しかった。

かわいくて料理も得意なんて完璧すぎる。

「うん！愛姉のご飯はめちゃくちゃ美味しい。俺は特にお味噌汁が好きかなー？」

お味噌汁か…！

今度愛先輩にどうやって作ってるのか聞いてみよう…

「秋山さんは料理しないの？俺も当番で作んなきゃいけないんだけど、レパートリー増えなくって困ってるんだ。」

料理か…

料理…

しないんだよなぁ…

ああ！しとけばよかった！！

料理…料理…

そうだ！

「あたしのお姉ちゃんの旦那さんがイタリアンレストランで働いてて、パスタとかレシピたくさん知ってるの！今度簡単なレシピ聞いてみるね！」